『資本論』第1部、第4章「貨幣の資本への転化」、第3節「一般的定式の諸矛盾」を学ぶ


7月27日(木)第16回『資本論』学習会を9名の参加で開きました。第4章第3節「一般的定式の諸矛盾」を読み合わせし、ポイント説明の後討論に入りました。
「今日の一般的定式の諸矛盾は、流通過程では剰余価値の生産されない事が説明されているのか」「第1節で明らかにされた資本の一般的定式でGがG+ΔGとなるが、これには矛盾がある事がこの第2節で指摘されている」「最初の部分で『以前に展開されたいっさいの法則に矛盾する』とあるが、この法則とは何か」「商品交換、貨幣の交換も等価交換であり、価値の増殖は労働によって行われ、流通では生まれないなどの法則の事を言っているのでは」「ここがロドス島だ、ここで跳とは何の事を言っているのか」「この言葉はイソップ寓話からの引用だが、貨幣の資本への転化は『流通部面のなかで行われなければならず、しかも流通部面のなかで行われてはならない』という矛盾を解決しなければ行われない。これの解決をここで求められている事をこの言葉で表現したのでは」「非常にキッチリとした理論展開だが。資本とは何かを確りと理解するためにはこのような論理展開が必要だと思う」「解説書では、このような『定式矛盾』の指摘はない。やはり『資本論』を読むことが大切と思った」。などの疑問、意見、感想などが出されました。
次回は、8月10日(木)午後6時30分より、「アイセル21」第12集会室、内容は、第4章「貨幣の資本への転化」第3節「労働力の購買と販売」です。ぜひご参加下さい。