『資本論』学習会 第13章、第3節「機械経営が労働者に及ぼす直接的影響」を学習


6月14日(木)第36回『資本論』学習会を開きました。 第13章・第3節のaとbを読み合わせし、ポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「イギリスでは、機械の導入により婦人と児童が労働市場に投げ出された。と書いてあるが、日本ではどうであったのか」「例えば、明治期にまだ若い婦人労働者が女工として紡績工場で過酷な労働を強いられた』のでは」「日本は、イギリスのように労働者家族全員が農業から追い出され、労働者として都会に集まったような歴史がない。しかし、児童が商家に『丁稚奉公』として出される事はあった」「『資本論』本文で『異教徒たち、まさしく異教徒たちだ』とは何か」「ギリシアの異教徒たちは、機械が労働日延長の手段である事を何も理解をしていない事を言っているのでは」「マルクスは『利得』という言葉を使っているがどの様な意味か」「特別剰余価値を含めた剰余価値を得る事を『利得』と言っている。それは通常の剰余価値だけでなく特別剰余価値も利潤の中に含まれている事を指しているのではないか」「『初等教育を14歳未満の児童の『生産的』消費のための法定の条件にせさるにいたった』と書いてあるが、これは当時の労働者のたたかいによって工場の中に学校を作り働いている児童に教育を受けさせる事を資本家に求めたもので学校制度の始まりとして重要な内容ではないか」など意見が出ました。
◆次回は、6月28日(木)午後6時30分より。内容は、第3節「機械経営が労働者に及ぼす直接的影響」のC。会場は、「アイセル21」第12集会室。持ち物、新日本新書版『資本論』第3分冊。