第44回『資本論』学習会 第13章、第9節「工場立法(保健および教育条項)。イギリスにおけるそれの一般化」を学習


10月25日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開きました。 第13章の第9節の前半を読み合わせし、ポイント説明を行い討論に入りました。
討論では、「本文『手工業とマニュファクチュアが社会的生産の一般的基礎をなしている限り、排他的な一生産部門への生産者の包摂、生産者の仕事がもっ本来の多様性の破壊は、必然的な発展契機である』とはどの様な事か」「手工業とマニュファクチュアが生産の主な形態であった時代では、生産者は専門的な仕事に従事し、人間が持っている多面的な発展の可能性が破壊され、その仕事が生涯の仕事となる事」「近代的工業の発展に伴い、この否定された人間の多面的な、全面的な発達が求められるようになった」「資本が機械設備の安全装置を節約し労働災害が引き起こされる例として、スカッチング・ミルの災害を出しているが、日本でも70年代には、プレス機での労働災害が多く起きていた。資本は、安全装置の導入より保険金の方が安くつくため安全装置の導入を遅らせた。また現代でもロボットの導入に伴う労働災害も多発している」「この節は、教育条項、家族形態など未来につながる資本の文明化作用もみている」など話合いました。
◇次回は、11月8日(木)午後6時30分より。会場、「アイセル21」第12集会室。内容は、第9節「工場立法(保健および教育条項)。イギリスにおけるそれの一般化」の後半。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊。