2020年 第3回『資本論』学習会開く 第1篇「商品と貨幣」第1章第3節「価値形態または交換価値」を学習する


2月13日(木)第3回『資本論』学習会を開き第1篇、第1章、第3節の説明を受け意見交換を行いました。

 討論では「89ページの『第一の商品は能動的役割を演じ、第二の商品は受動的役割を演じている』とはどの様な事か」「『20エレのリンネル=1着の上着』という等式は、20エレのリンネルの価値を1着の上着の使用価値で表している。20エレのリンネルは自らの価値を上着で表しているので能動的な役割を演じ、1着の上着は20エレのリンネルの価値を自らの使用価値で表しているので受動的な役割を演じている」「91ページの『a相対的価値の内実』とあるがこの内実とは何か」「その後の文書で『異なった物の大きさは、それらが同じ単位に還元されてはじめて、量的に比較されうる』と言っている。後の方で『人間的労働という両方に共通な性格に、実際還元する』と書かれており、この内実とは人間的労働、抽象的人間労働の事ではないか」「抽象的人間労働とは何か」「商品の価値を作る人間労働の事で、人間労働は、その具体的側面で商品の使用価値を生産し抽象的側面で商品の価値を生産する」「87ページに『商品の価値対象性は…寡婦のクイックリーと区別される』とあるが何か」「クイックリーは、シェークスピアの『へンリ一四世』戯曲の中に登場する安酒場のおしゃべりなおかみさんの事で、この意味はクイックリーも分かりにくいが、価値対象性はクイックリーさんに輸をかけたとらえにくさだと言う趣旨で述べているのではないか」など意見が出ました。

◆次回は、2月27日(木)午後6時30分より8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第1篇第1章、第4節「商品の物神的性格とその秘密」です。持ち物は、新版『資本論』又は新書版『資本論』第一分冊。