第39回「現代経済学習会」『経済』2月号掲載論文「〈座談会〉2020年-日本経済の展望」読み合わせ、意見交換する


2月18日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「座談会2020年日本経済の展望」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「『資本主義の腐朽性の現れとして労働力の無駄遣いが構造化し、これがなくてはならない福祉分野などでの「労働力不足」を加速させています』とあるが具体的には」「具体的には分からないが、資本が利潤を求め、人間に必要な使用価値を生産しない分野へ労働力が使われているという事か」「ズバリ『食えない低賃金』こそ『労働力不足』の本質』と指摘している」「労働力不足は、首都圏以外の地域では深刻で、その解決のために全国一律最低賃金の実現を要求している」「非正規労働者が安倍政権により政策的に作り出され、労働力市場の需給関係に関係なく低賃金が構造化している」「日本の経済社会は、歴史的な分岐点にある。1000兆円の政府の借金の返済をめぐって…国民に負担と責任を押しつける方向と大企業や富裕層が持つ1000兆円の資産を使い返済する方向と言っている」「安倍政権は、消費税増税、社会保障の削減であり大企業が活躍しやすい国作りを選択」「大企業が持つ内部留保449兆円に対する課税や法人税の累進化の強化、所得税の累進化などの政策の方向へ転換が必要」など意見が出ました。

◆次回は、3月17日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「日本の労働・雇用はどこまで変わったか」の読み合わせ、討論。持ち物は、『経済』3月号。