「日本と世界の近現代史」第12回学習会・夜の部開く 第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の13節~15節と補足・奴隷制について、を読み合わせ、意見交換をする。


第12回学習会・夜の部を2月14日に開き「『資本論』を読むための年表」第13節から第15節と補論・奴隷制についてを読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では、「テキストの『資本主義的蓄積の歴史的傾向』で『資本論』からの引用があるが、この文書のポイントは何か」「この文書は、『資本論』第一巻の全体の総括の内容も持っている。第24章は、本源的蓄積を取り扱った章だが、この文書は、土地や生産手段のはく奪過程を改めてその収奪と再収奪という観点から捉え直し、資本主義の歴史を総括している文書だと思う。また、資本主義の3つの大きな発展段階の行程に即して、財産の所有・取得関係の変遷をたどり、最後には生産手段の社会化と労働の社会化が資本主義的私的所有との矛盾が激しくなり『収奪者が収奪される』ことにより社会主義へと社会が発展していく事が書かれている」「イギリス社会が産業革命を経て、近代資本主義社会へと発展したという思いがあった。しかし、資本主義が確立される過程でアフリカからの『奴隷貿易』が重要な役割をしている。との指摘に驚いている」「マルクスは、『資本論』で『リバプールは奴隷貿易を基礎に大きく成長した。奴隷貿易はリバプールにおける本源的蓄積の方法である』と指摘し、また『資本主義生産が発展するにつれ、ヨーロッパの世論は羞恥心や良心の最後の残りかすまで失ってしまった』と指摘している」などの意見が出ました。

◆次回は、3月13日(金)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第44集会室。内容は、第2章「日本資本主義発達史の165年を年表でみる」の日本資本主義発達史の年表をつまる。1「戦前の日本資本主義」の特徴。持ち物は、「『資本論』を読むための年表」。

「日本と世界の近現代史」第12回学習会・昼の部開く 第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の13節~15節と補足・奴隷制について、を読み合わせ、意見交換をする。


第12回学習会を2月14日に開き第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の13~15と補足・奴隷制についてを読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「現在アメリカでは大統領選挙の予備選挙が行われているが、民主党のサンダースがニューハンプシャー予備選でトップになるなど奮闘している。アメリカの二十代の若者の中では、社会主義を支持する人が半数を超えている。との報道もある」「帝国主義国であるアメリカで民主的社会主義を主張するサンダースに支持が集まるなど大きな変化が起きている」「日本では、安部首相が共産党は暴力革命の方針を捨てていないと言う反共宣伝を行ったり、京都市長選挙では『共産党の市長ノー』という新聞広告が出された。社会主義についてもソ連や中国の影響から独裁とのイメージが強い」「最近の反共攻撃は、共産党を含む野党の共同に対する危機感が彼らにあるのではないか」「共産党が政権につくと、本当に自分たちの不正、腐敗が追求され社会的に孤立させられるとの強い思いからこのような反共宣伝をするのでは」「「世界恐慌の歴史」の中で十年間周期が言われているが、最近では必ずしも十年周期ではないのでは」「2008年にリーマンショックがあり、2001年にはITバブルの崩壊があり、最近でも大体十年周期があるのではないか」「『ときには労働者たちは勝つこともあるが、それはただ一時的でしかない。彼等の闘争の本来の成果は、直接の成功ではなく、労働者たちがますます広く自分のまわりに広げてゆく団結である』と『共産党宣言』が引用されている。1848年の時点でこのような認識であった事に驚かされる」「『資本論』が書かれる20年前の文書だが社会の変革には労働者階級の成長が必要という認識がこの当時あったと思う」「奴隷制度について、最近岩波書店から「奴隷船の世界史」という新書が出たが、その中で16世紀から19世紀前半にアフリカから1250万人の奴隷が輸出され、主要な輸出先がブラジルであり、サトウキビの栽培や金の採掘などに使われたと思われる。」など意見が出ました。

◆次回は、3月13日(金)午後1時30分~4時。会場は、「アイセル21」第44集会室。内容は、第2章「日本資本主義発達史の165年を年表でみる」の日本資本主義発達史の年表をつまる。1「戦前の日本資本主義」の特徴。持ち物は、「『資本論』を読むための年表」。