『資本論』学習、第4章「貨幣の資本への転化」、第3節「労働力の購買と販売」を学ぶ


8月10日(木)第17回『資本論』学習会を新しい参加者を含め7名の参加で開き、第3節の読み合わせとポイント説明の後討論に入りました。
「労働力が商品となる条件の内第1と第2の条件とは」「第一の条件は労働者が人格的に独立し自分の労働力の自由処分が可能な事、第二の条件は『自分の労働力そのものを商品として売りに出さなければ』生活ではない生産手段を所有していない事」「価値量の変化とは」「商品の価値、または交換価値の事で、その量が増える事で、これは流通過程での等価交換では不可能の事を言っている」「『資本論』本文でロッシの文書の後に、『労働能力と言っている人が労働のことを言っているのではないかということは、ちょうど、消化能力と言っている人が消化のことを言っているのではないかと同じことである。』書いてあるがこれはどの様な事か」「これは、労働力と労働の関係を、労働能力と労働の関係として表現しているが、マルクスは、労働力の価値は『その商品を標準的な品質で供給するために必要な労働時間によって規定される』と言って労働力の価値は必要労働時間によって決まると言っている。労働力を労働と捉えると、必要労働時間という概念が出てこなくなる事を言っているでは」などの疑問と意見が交換されました。
◇次回は、8月24日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は第3篇「絶対的剰余価値の生産」に入り第5章「労働過程と価値増殖過程」の第1節「労働過程」、持ち物は新日本新書版『資本論』第二分冊です。ぜひご参加下さい。