仲間の要求に応え労働組合運動の前進を!―今季の日本経団連春闘対策方針に注目―


静岡支部『学習の友』学習会が、5月13日に開催されました。

 今月は5月号の「企業から仲間を奪い返す労働組合運動」(赤堀正成労働総研)を読合せました。今春闘に合わせ日本経団連の春闘対策方針である「経労委報告」は、注目する記述があります。「SDGsの解決を目指す方針を明確にすることで、優秀な人材の確保・定着が期待できる」としています。このSDGsとは、2015年に国連が採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のことです。これは「持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。」「17のゴール」を簡潔に表現すると、①貧困をなくそう、②飢餓をゼロに、③すべての人に健康と福祉を、④質の高い教育をみんなに、⑤ジェンダー平等を実現しよう、⑥安全な水とトイレを世界中に、⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに、⑧働きがいも経済成長も、⑨産業と技術革新の基盤をつくろう、⑩人や国の不平等等をなくそう、⑪住み続けられるまちづくりを、⑫つくる責任、つかう責任、⑬気候変動に具体的な対策を、⑭海の豊かさを守ろう、⑮陸の豊かさを守ろう、⑯平和と公正をすべての人に、⑰パートナーシップで目標を達成しよう。若年層の意識・要求を認めながら、財界はその要求に現に応えられないでいます。労働組合運動が応えるほかはないと強調しています。