現代経済学習会 『経済』5月号の「現代に生きるマルクス経済学の魅力」を読み合わせ、意見交換をする


5月21日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「現代に生きるマルクス経済学の魅力」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「『戦後マルクス経済学による世界経済分析が欠如していたのは、戦後アメリカにおけるニューディール体制がいかに形成され、それがどうして崩壊したのかについての内在的分析でした』とは」「『1971年の金とドルとの交換停止から1973年変動相場制に至る経過は、金に裏付けられた国際通貨ドル危機、ドル信認の危機ではなく、戦後形成されたケインズ的国際金融システムの危機・崩壊であり、それに代わって新自由主義的国際金融システムが形成』の検証と言っているのでは」「『マルクスが19世紀に論じた『信用崩壊が貨幣飢饉を引きおこす』という法則がここでも貫徹されたことになります』と言っているが」「新自由主義的国際金融システムの危機であったリーマン・ショックの時に『銀行間の貸付金利の急騰』が起こり、この事を貨幣飢饉の現れと言っているのでは」「『時間の経済』とは何か」「不破さんは『労働時間の大幅な短縮が可能になります。そうなれば、人間は、残りの生活時間を、自由に処理できるようになり、…このことを『時間の経済』と言っている』」など意見が出ました。

◇次回は、6月18日(火)午後6時30分~8時30分、会場は、「アイセル21」第12集会室、内容は、「『〔座談会〕多国籍企業の展開をどう見るか』の報告」の読み合わせと意見交換。持ち物は、『経済』誌 2019年6月号。